部屋を増やしたいけれど、増築するほどの敷地の余裕はないし、既存の間取りを分割して部屋を狭くしたくもない。そんなジレンマを抱えているなら、住まいに隠された「未利用空間」に目を向けてみてはいかがでしょうか。多くの家には、屋根裏(小屋裏)やガレージといった、居住用としては使われていないものの、リフォーム次第で魅力的な部屋へと生まれ変わる可能性を秘めたスペースが存在します。デッドスペースを有効活用するこのリフォームは、新たな価値を創造する賢い選択肢です。まず、「屋根裏」のリフォームです。勾配屋根の下に広がる屋根裏空間は、断熱や内装工事を施すことで、秘密基地のような魅力的な部屋に変身します。天井が低く、斜めになっている独特の形状は、籠り感のある落ち着いた空間を生み出し、書斎や趣味の部屋、子供の遊び場などに最適です。天窓(トップライト)を設置すれば、明るい日差しが降り注ぐ、開放的なアトリエとしても活用できます。ただし、屋根裏を部屋として利用するには、いくつかの条件をクリアする必要があります。まず、人が立って活動できるだけの天井高が確保できるか。また、部屋として使うためには、固定階段の設置が必要になる場合があります。そして、屋根からの熱が直接伝わる場所であるため、夏の暑さ対策として、屋根断熱や換気設備の導入が不可欠です。次に、「ガレージ」のリフォームです。特に、建物と一体になったビルトインガレージは、部屋へのリフォームに適しています。車を手放したり、カーポートを別に設けたりして使わなくなったガレージは、比較的広い面積が確保されていることが多く、大きな一部屋として、あるいは分割して複数の部屋として活用することも可能です。例えば、趣味のバイクや自転車をいじるためのホビールームにしたり、防音工事を施して音楽スタジオやシアタールームにしたり。あるいは、玄関から直接アクセスできる利点を活かして、親との同居のための部屋や、将来的に店舗や事務所として使うことも視野に入れられます。ガレージをリフォームする際のポイントは、コンクリートの床の断熱と、外気の影響を受けやすいシャッター部分の壁化です。床・壁・天井にしっかりと断熱材を入れ、窓を新設することで、快適な居住空間が生まれます。