「部屋数は足りているけれど、一部屋が広すぎて使いにくい」「廊下やホールが広くて、何だかスペースがもったいない」。そんな風に感じているなら、「間取り変更」によって、既存の空間を再編集し、新たな部屋を生み出すリフォームが有効です。建物の床面積を増やす「増築」とは異なり、家の中の壁を動かしたり、新設したりすることで部屋を増やすこの方法は、比較的コストを抑えながら、暮らしのニーズに合わせた最適な空間配分を実現することができます。間取り変更で部屋を増やす最も一般的な方法は、広い一部屋を「間仕切り壁」で分割することです。例えば、主寝室として使っている広い部屋に壁を作り、夫婦それぞれのプライベートな書斎やウォークインクローゼットを新設する。あるいは、リビングダイニングの一部を区切り、子供が遊んだり、宿題をしたりできる多目的なキッズスペースを作る、といった具合です。この方法のメリットは、工事が比較的シンプルで、費用も抑えられる点にあります。しかし、元の部屋を分割するため、それぞれの部屋が狭くなることや、窓のない部屋ができてしまう可能性がある点には注意が必要です。その場合は、壁の上部に室内窓を設けたり、光を通す素材の間仕切りを選んだりといった採光の工夫が求められます。また、少し発想を転換し、普段あまり有効活用されていない「廊下」や「ホール」といった共用スペースに目を向けるのも一つの手です。例えば、二階の広いホールに壁を設けて、コンパクトな書斎や、家族みんなで使えるファミリーライブラリーを創出する。あるいは、幅の広い廊下の一部を利用して、大容量の壁面収納やパントリーを新設することも可能です。これらは、デッドスペースを「部屋」という価値ある空間に変える、非常に賢いリフォーム術と言えます。さらに、大胆なアイデアとして、リビング階段の周りを壁で囲い、階段下も利用した小さな個室を作るという方法もあります。秘密基地のような空間は、子供の遊び場としても、大人の趣味の隠れ家としても魅力的です。間取り変更リフォームを成功させる鍵は、家全体の空間を立体的に捉え、固定観念にとらわれずに可能性を探ることです。今の暮らしに本当に必要な部屋は何か、そしてそれをどこに生み出すことができるか。パズルを解くような楽しさで、専門家と共に最適な答えを見つけ出しましょう。
間取り変更で部屋を増やすリフォーム術