ステンレスは「錆びにくい」というイメージが強いですが、実は完全に錆びないわけではありません。特定の条件下では錆が発生する可能性があり、これがステンレス網戸のデメリットとなりえます。特に、塩害の影響を受けやすい海岸地域や、排気ガスや化学物質が漂う工業地帯、あるいは酸性雨が多い地域などでは、ステンレス網戸でも表面に赤錆やもらい錆が発生することがあります。これは、ステンレス表面の不動態皮膜が、塩分や特定の化学物質によって破壊され、錆の発生を許してしまうためです。一度錆が発生すると、見た目が悪くなるだけでなく、網戸自体の耐久性にも影響を与えかねません。また、錆を放置すると周囲の素材にも移る「もらい錆」の原因となることもあります。そのため、これらの環境に設置する際には、より耐食性の高いステンレス鋼種を選ぶか、定期的な清掃とメンテナンスが不可欠となります。一見手入れ不要に見えるステンレス網戸も、長期間美しい状態を保つためには、設置環境に応じた適切な維持管理が求められるという点で、他の素材にはない難しさがあると言えるでしょう。 私は以前、DIYで自宅の網戸を張り替えようと試みた経験があります。ポリエステル製の網戸であれば何とかこなせたのですが、ある時、より丈夫なステンレス網戸に挑戦したところ、予想以上の苦労を強いられました。ステンレス製のネットは、繊維製のネットに比べて圧倒的に「硬く」、そして「伸びにくい」という特性があります。これが張り替え作業において大きなデメリットとして立ちはだかるのです。まず、枠にネットを広げる際、繊維製のように柔軟に形が定まらず、常にピンと張った状態を維持するのが非常に困難でした。少しでも油断するとすぐにたるみができてしまい、何度もやり直す羽目に。さらに、網押さえゴムを溝にはめ込む作業でも、硬いネットが抵抗するため、ローラーを強く押し込む必要があり、指や腕にかなりの負担がかかりました。均一に力を加えないと、ネットが部分的に引っ張られて歪んでしまったり、ゴムがうまく入らなかったりします。最終的には何とか張り替えることはできましたが、繊維製の網戸に比べて倍以上の時間と労力を要しました。DIYで張り替えを考えている方にとっては、この作業の難しさは大きな壁となるでしょう。
錆びることも?維持管理の難しさ