長年住み続けてきた我が家のリビングの壁紙が、いつの間にか黄ばみ、角のほうが剥がれていることに気づいたのは去年の秋のことでした。業者に見積もりを依頼してみましたが、想定以上の金額に驚き、思い切って自分で張り替えてみることに決めたのです。DIYの経験はほとんどなく、最初は本当に自分にできるのか不安でいっぱいでしたが、インターネットで道具セットと生のり付きの壁紙を注文し、週末を利用して作業を開始しました。まずは古い壁紙を剥がす作業から始めましたが、これが意外にも爽快で、ストレス解消になるような感覚がありました。しかし、剥がした後の壁に残った段差をパテで埋める作業は想像以上に繊細で、何度も表面を触っては滑らかさを確認し、サンドペーパーで削る作業に半日を費やしました。いよいよ新しい壁紙を貼る段階になり、重たい壁紙を抱えて壁に立ち向かいましたが、最初は位置がずれてしまったり、大きなシワが寄ってしまったりと苦戦の連続でした。それでも、のりが乾く前なら何度でも貼り直せると自分に言い聞かせ、ハケを使って少しずつ空気を抜いていくうちに、コツが掴めてくるのが分かりました。一番の難所はコンセントプレートの周りや、部屋のコーナー部分の処理でした。カッターの刃を入れる瞬間は手が震えましたが、慎重に切り込みを入れて収めていくと、ぴったりと形が合ったときの快感は格別でした。二日間かけてリビング全体の張り替えを終え、最後の一枚を貼り終えたときの達成感は、これまでのどんな仕事よりも大きなものでした。新しくなった壁紙は、部屋全体をパッと明るくし、これまで使っていた家具まで新しくなったかのような錯覚を抱かせてくれました。自分で苦労して貼った壁紙だからこそ、一箇所ごとの小さな歪みも愛着に変わり、家で過ごす時間が以前よりもずっと大切に感じられるようになりました。今回の経験で得た自信は大きく、次は寝室や廊下の張り替えにも挑戦してみようと考えています。
自分の手でリビングを蘇らせた壁紙張り替え体験記