長年住み続けている家の中で、意外と見落としがちなのが網戸の劣化です。網の破れだけであれば張り替えで対応できますが、アルミ枠自体の歪みや戸車の摩耗が進むと、開閉がスムーズにいかなくなり、網戸を丸ごと交換する必要が出てきます。業者に依頼すると高額な作業費や出張費が発生しますが、実は網戸の丸ごと交換は、正しい知識さえあれば自分で行うことが十分に可能です。まずは現在設置されている網戸のタイプを確認することから始めましょう。一般住宅で最も普及しているのは引き違い窓用の網戸ですが、最近では滑り出し窓用のロール網戸やプリーツ網戸も増えています。自分で交換する場合、最も重要なのは正確な寸法の測定です。網戸のサイズはミリ単位での正確さが求められるため、既存の網戸の横幅と高さを測るだけでなく、サッシの溝の深さやレール間の距離も慎重に測定しなければなりません。多くのメーカーでは、網戸レールの一番高い位置から下のレールの一番低い位置までの長さを測るよう推奨しています。この測定を誤ると、せっかく購入した網戸がレールにはまらなかったり、逆に隙間ができて虫が侵入したりする原因になります。測定が終わったら、インターネット通販やホームセンターで新しい網戸を注文します。最近ではサイズを指定するだけで完成品が届くサービスも充実しており、届いた網戸を既存のレールに差し込むだけで作業が完了する場合も少なくありません。新しい網戸をレールに入れる際は、まず上のレールに網戸を差し込み、次に下の戸車をレールに乗せるようにします。このとき、無理に力を入れると枠が曲がってしまう恐れがあるため、戸車の高さを調整ネジで一番低い状態にしてから作業するのがコツです。無事にレールに収まったら、最後に戸車の高さを微調整して、網戸がスムーズに動くこと、そして窓を閉めた際にサッシとの間に隙間がないことを確認します。網戸を丸ごと新しくすると、驚くほど滑らかに動くようになり、見た目も美しくなって部屋の印象が明るくなります。
網戸を自分で丸ごと交換するための基本知識と手順