リフォームショールームで日々多くのお客様をご案内しているアドバイザーの視点から見ると、非常に熱心に見学されている方でも、意外なポイントを見落としているケースが少なくありません。よくある失敗の一つは、ショールームの強力な照明環境に惑わされてしまうことです。ショールームは商品を最も美しく見せるために非常に明るく、演色性の高い照明が設置されています。そこで選んだ壁紙やキッチンの扉の色が、自宅の少し暗い北向きの部屋に設置された際、想像以上に暗く沈んで見えてしまうことがあるのです。そのため、気になるサンプルは必ず照明の影になる場所や、窓際の自然光が入る場所に持って行き、見え方の違いを確認するようお伝えしています。また、サイズ感の錯覚も大きな落とし穴です。ショールームは天井が高く、広い空間に商品が置かれているため、実際よりもコンパクトに見えてしまう傾向があります。ショールームで見ると丁度良いと感じた大型のアイランドキッチンが、自宅に入れるとリビングを圧迫して通り道がなくなってしまったという悲劇を避けるために、私たちは必ずメジャーを手に、自宅の廊下幅などを想定しながら歩いていただくよう促しています。さらに、機能の多さに気を取られすぎて、メンテナンス性を見落としてしまう方もいらっしゃいます。例えば、非常に意匠性の高い凹凸のあるタイルや、複雑な形状の水栓などは、見た目は素晴らしいものの、日常の掃除には手間がかかる場合があります。私たちは「五年後の大掃除をイメージしてみてください」という言葉を添え、美しい状態を維持するための手間も含めてご提案するようにしています。また、ご家族の中で意見が分かれているときは、まず個々に理想を語っていただき、ショールームで実物を見ながら妥協点ではなく「双方が納得できる新しい選択肢」を一緒に探るプロセスを大切にしています。ショールームは単に商品を買う場所ではなく、リフォーム後の生活のリハーサルを行う場所です。そこでどれだけリアルな生活シーンを再現し、疑問を解消できるかが、後悔のないリフォームへの分岐点となるのです。
案内担当者が語るショールーム見学の意外な落とし穴