自分で壁紙を張り替える際、多くの初心者が挫折しそうになるのが、部屋の隅である「入り隅」と「出隅」、そしてスイッチ周りや隙間の処理です。広い平面を貼るのは比較的簡単ですが、こうした細部の仕上がりが、リフォーム全体の完成度を決定づけます。まず、部屋の内角である「入り隅」の攻略法ですが、壁紙を無理に曲げて一枚で繋げようとしないことがプロに近づくコツです。入り隅で一旦壁紙をカットし、次の面を数ミリ重ねて貼ることで、家の歪みや壁紙の収縮による隙間の発生を防ぐことができます。このとき、専用のヘラを使ってしっかりと角を出し、浮きがないように密着させることが大切です。次に、外角である「出隅」ですが、ここは最も擦れやすく、剥がれやすい場所でもあります。壁紙を角に合わせて慎重に折り曲げる際は、ドライヤーの熱を軽く当てて壁紙を柔らかくすると、角にぴたっと馴染みやすくなります。また、出隅にはあらかじめ透明なコーナーガードを併用するのも、美しさを長持ちさせる一つの知恵です。スイッチやコンセント周りの処理は、面倒に感じても必ずカバーを外してから作業を行ってください。カバーを外した状態で、穴の中央から対角線状に切り込みを入れ、余分な部分を内側に折り込むことで、カバーを戻したときに切り口が完全に隠れ、美しい仕上がりになります。さらに、壁紙と天井、あるいは壁紙と床の間に生じる微細な隙間については、「ジョイントコーク」と呼ばれる補修材を活用するのが正解です。指先で薄く塗って馴染ませるだけで、数ミリの隙間やカットの乱れを完璧に隠すことができ、見た目のプロ感が一気に向上します。こうした細かなテクニックは、一見手間に感じますが、実際にやってみるとそれほど難しいことではありません。丁寧に隙間を埋め、角を整えることで、自分で行ったとは思えないほどの完成度を手にすることができ、訪れる人を驚かせるような美しい部屋が完成するのです。
壁紙張り替えの難所である角や隙間の攻略法